カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2017年1月25日 (水)

とりつくしま

久しぶりに、読んで余韻に浸れる本がありました。

東直子著「とりつくしま」です。

001

あとがきと解説をいれても213ページ、

1の短編を集めた文庫本ですから、2~3時間集中したら読了できます。

でも、手元に置いて再読再々読したくなる本でした。

*死んでしまったあと、モノになって大切な人の近くにいられるとしたら・・・・あなたは何になりますか?

作者は「もしも」の世界を、無駄のない柔らかい言葉で案内してくれます。

 

歌人で小説家で脚本家という経歴に合点のいく文章でした。

 

「とり憑く」とすれば怪談ですが、決してそんなにはなっていません。

 

帯の惹句に

*五分に一回キュンとしたり。やさしさに包まれる。魔法のような短編

ちょっと大袈裟ですが・・・・¥648で手に入る魔法の本でした。(いや~広告になりました???)

 

 

読んだら多分「自分だったら何になるだろう?」と自問するでしょう。

 

ダンボの回答は即です

「テルテルの大好きな骨のおもちゃ」になる!

2015年2月 5日 (木)

時代小説

小説は好きです。というより、小説しか読んでいません。

「時代小説」に、のめり込んだのは「竜馬がゆく」を最後に久しくありませんでした。

先日、日経の書評に『阿蘭陀西鶴』浅井まかて著が☆5つでした。

知らない作家でしたが名前に動かされました。

調べてみると2013年に「恋歌」で『本屋が選ぶ時代小説大賞』を受け、

同じ作品が2014年の『直木賞』をとっています。

同年に「阿蘭陀西鶴」が『織田作之助賞』に選ばれた旬の作家でした。

でも、ダンボはへそ曲がり。

賞を素直に信じません。

試食に文庫本を2冊注文しました。

018


二冊を三日で読みました。

いや、読まされました。

お蔭さまで睡眠4時間が続きました。

「すかたん」は、武士の若後家『知里』さんが青物問屋の上女中になり幸せを掴もうとする物語。

「先生のお庭番」は、長崎出島で暮らしたシーボルトの園丁となって波乱を経験する『熊吉』の話。

久しぶりにのめり込みました。

文庫で350ページ程度で良かった。

体調が犠牲になります。

2014年12月 4日 (木)

サイン入りの本

ただ今ダンボの手元にサイン入りの本が二冊あります。

001


「勇者たちへの伝言」 増山実 氏 著。

002

ぽこさんの後輩君?

デビュー作に是非目を通して!と送られてきました。

P124まで一気読みしましたが、優先順位が狂ってしまい

ピタッと止まっております(ごめんな、ぽこさん)

今迄では、リアルでファンタジック??な感じ。訳分からんコメント

年内には読了して返します。




「緒方拳からの手紙」 監修 小池邦夫 氏

003


ピピちゃんのお父さんが、ポストに入れてくださいました。

ピピちゃんのお父さんは絵手紙歴14年のキャリアがあり

その世界の第一人者「小池邦夫」氏とは師弟関係なのでしょうか?

月刊「絵手紙」で、ピピパパが関わった記事のコピーと、

円やかな字でペン書きの手紙も添えてありました。

小池邦夫氏と親交の深かった「緒方拳」さん

素晴らしい書と作品が納まっています。

癒されます。

デジタル漬けになっているダンボは反省しきり・・・

昔を思い出し、何か描きたくなりました。

2012年6月12日 (火)

悼む人

長女が置いていった本

「悼む人」天童荒太著 

今朝、最後の100ページを読み終わる。

後遺症から抜けきれない。

感想を書いていたら、今夜寝られないだろう。

008

著者の「謝辞」が、巻末に載っている。

この物語の萌芽は、2001年に同時多発テロがあり、アフガニスタンへの報復攻撃が始まった直後で、その年の暮れに「悼む人」というタイトルが雑記帳に登場した。

以来7年間、作者はこの人物と向き合い作品として仕上げていったとのこと。

芽を出す土壌が「悼む人」の中に、戦場を駆け回るフリージャーナリストの口を借りて明かされているのように思った。

「アフガニスタンやイラクでテロや戦闘で○千○百人死亡」と数で報道されているがそれぞれに、名前があり家族があり生活があったんだよ。」と、死者の名簿を投げ出す。

その事実に対し、何もできない、何をする必要も感じない自分を含めた人々・・・・・

主人公は、

あらゆる状況で落命した人の死場所で、死者が「愛したか」「愛されたか」「感謝されたか」を尋ね、彼独特の悼みをしながら旅を続けている。

 

「人は2度死ぬ。生き物としての命を失くした時と人の記憶から消えた時」が読みながらダンボの頭から離れなかった。

しかし、作中の傍観者同様に理解できなかった。

理解できないのに惹かれた。

主人公「坂築静人」をとりまく人物の動きも分かりやすい。そして、優しい気持ちになれた。

特に、静人の最高の理解者、母親の巡子は素晴らしい人物像に仕上がっている。

出会えて、良かったと久しぶりに思った本だった。

2009年11月19日 (木)

続・「信と和」

 mayaさんが、本を貸してくれた。

003  10/13のブログ「信と和」に登場した本『百年続く企業の条件』http://hirosi-dambo.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-6e6c.html

 書店で購入したばかりみたいに手摺れしていない。

 これは早く読んで返さなくてはと、ページをめくった。

 ほんの序章しか目は通せていないがアップした。

 

 100年以上続いている老舗が大事にしていることを漢字一字で表すと『信』 社風は『和』が第1位になったのは分かっていたが他も並んでいる。

 ベスト5を多い順に並べたら、

 大事なことは「信」「誠」「継」「心」「真」ともっともな言葉が並んだが、ベスト10の中に「新」や「変」があるのは時代に柔軟な老舗の姿もみらる。

 社風は「和」「信」「誠」「真」「心」のベスト5の他、 「明」「温」「笑」があって明るい会社が長続きするらしく面白かった。

 

 「社是」「家訓」「社訓」の分析。老舗に多い業種。・・・興味深いデータ資料が詰まっていて、サッと見た限り人生訓として参考になる箇所が一杯ある。

 老舗が占める割合の高い業種の7番目に「百貨店」がある。

 昨今売上減少でピンチの老舗百貨店が、この危機をどう乗り越え、どこが生き残るか注目に値する。

 

2009年5月28日 (木)

うなされた本

 夕べ久しぶりにナイトキャップにウイスキーを飲んだ。
 
 山崎豊子著「沈まぬ太陽」を最後まで読みたくて午前3時になり眠れなくなったからだ。

 この小説の目次の裏には次のように記されている。

 「この作品は、多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基づき、小説的に再構築したものである。但し御巣鷹山事故に関しては、一部の関係者を実名にさせて戴いたことを明記します。」
 「この作品はフィクション」でなく「仮名を使ったドキュメンタリーである」と宣言している。

 この作品で、山崎豊子氏が名誉毀損で訴えられたという事件は記憶にないから、信憑性が裏付けられたのだろうか?

 恐ろしい内容であり、発表され7年経ても一向に変わっていない政・官・財のドロドロと癒着した関係に呆れてしまう。それに加え、会社の労務対策で生まれた労働貴族の強欲が描かれていて吐気を催す。

 三部作 アフリカ編・御巣鷹山編・会長室編の中でも、ショックを受けたのは御巣鷹山編だった。

 史上最悪の航空機事故と言われている意味が分かった。

 報道規制が厳しい中、某写真週刊誌に載った凄惨な1枚を忘れられないが、ヘリコプターで吊り上げられる生存者の明るいTVニュースへ逃げる自分がある。

 文章で描かれた事故の実態は想像しがたいむごさだった。ほとんどの遺体がバラバラで、遺族が足1本でも顎の一部でも身内を探して遺体を手に取り確かめる姿、耐えられない死臭の中で懸命に遺族を助け励ます人達。献体したのを一瞬後悔させられた。

 会長室編での、政治家、高級官僚、実業家、の汚い金と権力で繋がった内容は驚きはしなかった。

 魑魅魍魎が跋扈する中で正義が潰されるのに怒りは覚えたが、それも今の日本では珍しくないと諦めが先に立つ。

 航空機会社(日航)の上層部に司直の手が入り、正義派の社員が左遷され、飛行機の中でアフリカの大地に心の傷を癒してもらおうと「沈まぬ太陽」に思いを馳せるラストだが、うなされる程後を引く本だった。

 興味のある方は……http://ja.wikipedia.org/wiki/沈まぬ太陽


Dsc01058

2009年4月29日 (水)

再びゾウの話

 4月17日「止まらない」に記事にした水野敬也著『夢をかなえるゾウ』を読み終えた。

 一口に言って、本の袴に書かれている通りのエンターテインメント小説で面白かった。でも、面白いだけでは150万部を超える売り上げはないだろう。

007  ダンボが文科省の高官なら、中学・高校の道徳教育テキストにする。

 「成功したい!」の要望に応えてガネーシャ(ゾウ頭で人間の身体を持ったインドの大衆神)が主人公に与える課題は、(靴をみがく)(食事を腹八分目におさえる)(人の欲しがっているものを先取りする)(会った人を笑わせる)・・・・と29項目も続く。

 そして、その一見無価値な課題が如何に大事かを、古今東西、世界中の成功者のエピソードを使って説明する。

 最後には「成功する」という個々の価値観に踏み込む。

 『成功だけが人生やないし、理想の自分あきらめるのも人生やない。ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて、死ぬほど幸福な日も、笑えるくらい不幸な日も、世界を閉じたくなるようなつらい日も、涙が出るような美しい景色も、全部全部、自分らが味わえるために、この世界創ったんやからな』・・・『世界を楽しんでや。心ゆくまで』とガネーシャは言って消える。

 自分と他人、いや、森羅万象も運命も総てを好きになり、楽しく感謝して生きるのが人生の成功者ではないか。そう作者が主張しているように感じた。

 それにしても、原作を見事に変身させたテレビドラマだった。

009  脚本を担当した山岡真介とは一体どんな人物?グーグッたら、やはり注目のTVドラマも手がけていた。(ホタルノヒカリ)(OLにっぽん)他

 テレビの「夢ゾウ」の破天荒ぶりに比べたら本は随分と大人しい。

 ハードディスクに残っている「夢ゾウ」も当分そのままにすることにした。

2008年12月 9日 (火)

有難い情報

 ダンボが頻繁(はんざつにあらず)に訪問するブログ「元ベース弾きの田舎暮らし」に涎のたれる記事が出た、月刊現代最終号について12月6日に載った。

 早速「貴重な情報ありがとうございました」とコメントをいれ、TSUTAYAへ走ったら雑誌のコーナーに山積みだった。

 講談社発行の「月刊現代」は「週刊現代」と同じ様に「ごった煮」「五目飯」で幅広い情報満載だ。

004  でも、執筆者に魅力があった。

 「魚住昭」「永六輔」「堺屋太一」「立花隆」「田原総一郎」「田丸公美子」「辺見庸」「室井滋」・・・・

 昨日から、図書館で借りた本が3冊もあるのに月刊現代を飛ばし読みしている。

 面白い!世間の裏情報が面白い。そして、嫌な人物を滅多切りしてくれるのが面白い。笑わせてくれるのが面白い。

001  何よりも見開きからのっている「緒形拳の絵手紙」のグラフが素晴らしい!

 「三宅島で行われたイベントに石原知事は民宿に泊まるのを嫌がって、1億円かけて村営宿泊施設をホテル並に改装させた・・」新東京銀行の破綻の責任を負おうとしない、ワンマン石原慎太郎の記事、胸がスカッとした。

 「問・子ども若者の科学離れといわれていますが・・・答『最近の商品は壊せなくなっていることが原因ではないでしょうか・・・・』」南部陽一郎シカゴ大名誉教授の対談。

 腹の皮がよじれたのは永六輔Vs矢崎泰久の対談だ。

 矢崎「オバマはホワイトハウスで犬を飼うって言っているけど、年齢差から言えば、ポチってわけにはいかいよなぁ」注(小泉はブッシュのポチと呼ばれた)

 永「じゃ『じいや』か。『じいや、インド洋で軍艦に油入れといてくれる?』『はい』って(笑)

 矢崎「いや、今よりもっと強い要求をしてくる可能性もありますよ『チェンジ、チェンジ』とか言われて、太郎じいやが思わず『イエス・アイ・キャン!』(笑)」

 他にも辺見庸の「なんのかんばせあって・・・」や「真珠湾攻撃・改竄された米公文書」など読み応えのある記事が楽しませてくれる。

 前にも書いたが「本は安い」と思う。ちなみに月刊現代は¥950

 

2008年11月27日 (木)

心変り

 図書館へ「寂聴源氏」の巻二を返しに行った。

 本棚には巻五まで貸し出されていた。ガッカリしたがホットもした。

 読み始めは面白く源氏物語をかなり身近に感じながら読んでいたが、少し食傷気味になってきた。

 瀬戸内寂聴の現代語訳は、妙に生々しい。

 そもそも雅な王朝物語とはいっても、主人公が稀代の色男で色好み。

 中流以上の女性(下層階級は人でなく風物みたいなもの)に片っ端から粉をかけ、忍んで行ってモノにする、女性の鼻が赤かろうが、怨霊に取りつかれようが、見識が高かろうが、見境なしに相手するこまめな男だから、生々しくなるのは致し方ないだろう。

 005 でも、生々しいのに物語の展開が読解力不足でスッキリしない。

 図書館の本棚に円地文子訳の源氏物語が隣合せに並んでいた。立ち読みしたら「花散里」がスッキリ頭に入ってきた。

 良し!浮気しよう物語り並に!カウンターにあるだけ持っていって借り出した。

 家で調べたら源氏物語の現代語訳は、有名どころで「与謝野晶子」「谷崎潤一郎」「円地文子」「田辺聖子」「瀬戸内寂聴」「橋本治」があり、他に18人も挑戦している。

 そして、円地訳は「様々な箇所に原文にない全く創造的な加筆があり・・・」と解説がついているので嬉しくなった。

 創造的なのはわたし好みだ、現代語訳というより翻訳でいいのだ。

2008年11月24日 (月)

鬱の力

 12日に買った本、五木寛之・香山リカ対談集「鬱の力」はとっくに読み終わっていた。

004  推薦した娘に「読んだらブログに感想を書く」と約束していた。

 書きづらい。

 何しろ読み始めて20ページに、

 『今の世の中で気持ちよく明朗に、なんの疑いもなく暮らしているような人というのは、僕はむしろ病気じゃないかと思うんです(笑)-中略-優しい傷つきやすい繊細な感覚の持ち主ほど、いまはつらい時代です。そういう時代に「あーあ」と思わず溜息をつくのは、その人がまだ人間らしさを残している証拠です。いまの時代は「ちょっと鬱」というくらいが、いちばん正しい生き方じゃないでしょうか。-後略-』五木

 と、出ている。

 どちらかといえば、ポジティブで笑顔を求めて生きているダンボだから、先制のボディーブローを食らった。

 当たり前だけど、五木・香山両氏の情報の豊かな蓄積と博学に最後まで驚嘆しながら読んでいた。

 対談だから、資料に頼らず記憶にある手持ちの材料で構成しなければならない。この本で両氏が出したのは、その材料のほんの一部だろう、それでも目から鱗の新事実や新解釈が山ほどあった。

 元次官を刺した男の自供の異常さ、本に「統合失調症として診断される例は減ったが、むしろ薄まって広がっているのかもしれない。統合失調症は異文化同士の境界で起きる病気といわれているが、今は正常と異常のあいだに節目がなくなっている。・・・」とあったりして、妙に納得できる。

 という訳で、書評はできないが、要するに今は鬱の時代に入り50年は続くだろう、鬱をマイナスにしないで、鬱の思想を確立して生きる力にするべきだ。と解釈した。

 うつ病と欝な気分とは違うが、うつ病と診断されても読んで少し気楽になる本ではないだろうか?

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