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2016年10月20日 (木)

思い出引き出し「カミナリ」①

小学校を出るまで私はカミナリが大嫌いでした、怖がりでした、

こんな子になったのは母親のせいです。

母親は遠くでカミナリが鳴り始めると部屋に蚊帳を吊り、その中で夏布団をかぶって震えました、

末っ子の私はお守り替わりに抱きしめられて怖さを共にしました。

結果、私は母親に優るとも劣らぬカミナリ恐怖症にかかってしまいました。


小学校の夏休み、主な遊びは水遊びです。

昔は学校にもプールなどありません、

隣近所の年齢もまちまちな仲間と連れだって川へ行きました。

幸い歩いて20分ほどの所に紙屋川があります、

今はどうなっているか知りませんがその頃の紙屋川上流はごつごつした岩の間を清流が走る絶好の水遊び場でした。

私達は淀みの端に石を積み上げダムを作りました。

胸の深さほどになった天然プールで思う存分飛び込んだり泳いだりしたものです。

そんな楽しい水遊びに誘われたら私は喜んで水着(ふんどし)を手にしました。

でも、時折断りました。

『午後には夕立がありカミナリが鳴る』第六感がそう教えてくれた時です。

私の予感は先ず外れたことがありません、皆が外で雨に打たれカミナリに脅されていても、私は安全な蚊帳の中で胸をなで下ろしていました。

たった1回だけ霊感が狂ったことがあります、

帰り路激しい雨で皆と橋の下へ避難しました。

すこし小降りになると私の最も恐れていた事態になりました、

遠くや近くに落ちるカミナリ、

私はきっと死人の顔になっていたと思います。

見たくないのに目に入った空から地面に走る火柱を、

未だにカラー写真のように記憶で再現できるのですから、

並みの恐怖体験ではありませんでした。

                                    つづく

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