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2016年10月

2016年10月22日 (土)

思い出引き出し カミナリ②

私の進学した京都府立京都第二中学校は、

どちらかといえば硬派の学校でした。

軍国少年を育てるのに熱心な校風だったように思います。

その証拠か学校行事に「夜行軍」がありました、

字の通り真夜中に隊列を組み徹夜で何キロも歩くという酷な訓練です。

入学したばかりの夏、まだ小学生が抜け切っていない時期に夜行軍が行われました。

全校生徒参加で有無を言わさずでした。

京阪国道(国道1号線)の東寺に近い場所が出発地点で、

目的地は大阪府島本町にある水無瀬神宮です。

何10キロの道程か知りませんが、足に自信のある私は平気です、

心配はムシムシして今にも雨になりそうな天候にありました。

4列縦隊で行進を始めると直ぐでした、

大粒の雨が落ちてきたと思った次は、バケツをひっくり返した土砂降りです、

靴の中も下着も水浸しになりました。

それでも足を止める訳にはいきません、隊列を崩さず黙々とゾンビの行列よろしく歩を進めました。

そして、予感通りカミナリの来襲です。

瞼を閉じても視野が真っ白になる強烈な稲妻、

バキッツ・ズッシーン耳をふさいでも鼓膜を破るような雷鳴。

皆と一緒だから耐えられました。

カミナリが落ちても自分一人ではない周りの皆も一緒に死ぬんだ!

なんて不埒なことを考え続けて歩きました。

夜のカミナリは昼間の何倍も怖く、不思議なことに私達について動いてきました。

つまり、夜半から未明まで、ぐしょぬれでカミナリに晒された夜行軍だったのです。

体験は貴重です、慣れは偉大です、

2時間もたつと悟りました、

『落雷で命を落とすのは隕石に当たるほどまれだ』

『カミナリは雲と雲とで放電しているのが多い』

そうなったら余裕しゃくしゃくです、

花火見物のように友達と稲妻の走る方角を当てっこしました。

水無瀬神宮からどのようにして帰ったか?朝ご飯のお弁当を食べたか?どんな服装だったか?

カミナリ克服と引き換えにすっかり記憶から飛んでいますが、

私はカミナリを用心はするけど恐れない男に生まれ変わりました。

今ではとても考えられないスパルタ教育の一コマです。

2016年10月20日 (木)

思い出引き出し「カミナリ」①

小学校を出るまで私はカミナリが大嫌いでした、怖がりでした、

こんな子になったのは母親のせいです。

母親は遠くでカミナリが鳴り始めると部屋に蚊帳を吊り、その中で夏布団をかぶって震えました、

末っ子の私はお守り替わりに抱きしめられて怖さを共にしました。

結果、私は母親に優るとも劣らぬカミナリ恐怖症にかかってしまいました。


小学校の夏休み、主な遊びは水遊びです。

昔は学校にもプールなどありません、

隣近所の年齢もまちまちな仲間と連れだって川へ行きました。

幸い歩いて20分ほどの所に紙屋川があります、

今はどうなっているか知りませんがその頃の紙屋川上流はごつごつした岩の間を清流が走る絶好の水遊び場でした。

私達は淀みの端に石を積み上げダムを作りました。

胸の深さほどになった天然プールで思う存分飛び込んだり泳いだりしたものです。

そんな楽しい水遊びに誘われたら私は喜んで水着(ふんどし)を手にしました。

でも、時折断りました。

『午後には夕立がありカミナリが鳴る』第六感がそう教えてくれた時です。

私の予感は先ず外れたことがありません、皆が外で雨に打たれカミナリに脅されていても、私は安全な蚊帳の中で胸をなで下ろしていました。

たった1回だけ霊感が狂ったことがあります、

帰り路激しい雨で皆と橋の下へ避難しました。

すこし小降りになると私の最も恐れていた事態になりました、

遠くや近くに落ちるカミナリ、

私はきっと死人の顔になっていたと思います。

見たくないのに目に入った空から地面に走る火柱を、

未だにカラー写真のように記憶で再現できるのですから、

並みの恐怖体験ではありませんでした。

                                    つづく

2016年10月 9日 (日)

NHKは愛がお好き

大河と朝ドラを除いたNHKのTVドラマ5本のうち

 

3本「愛じゃ!」「恋じゃ!」「不倫じゃ!」が売りです。

 

 

中でも、ラブストーリーの神様と称される北川悦吏子の書き下ろし

「運命に、似た恋」 期待を外しませんでした。http://www.nhk.or.jp/drama10/unmei/ 

「ロングバケーション」「オレンジデイズ」「ビューティフルライフ」など、12年以上たっているのに、トップやラストのシーンを口で説明できる名作を残してきた彼女が、NHKに作品を提供したのは初めてではないでしょうか? 

「オイオイそんな筈ないでしょう!?」と矛盾はいくつも感じますが、お膳立てや台詞の巧さで北川ワールドに引き込まれてしまいます。


「隠れ菊」 http://www.nhk.or.jp/pd/kakuregiku/

 は、不倫の末別れた男を挿んで、元妻と愛人の3人が微妙なバランスを保って推移する不思議な話。ドロドロにならないのは本(原作・脚本)と出演者のキャラのお蔭かなぁ~と、面白がっています。


時代劇までラブを注入した 
「忠臣蔵の恋-四十八人目の忠臣http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/chu-koi/

そこまでやるの!と呆れながら視ています。


NHKドラマでも以前は見かけた、

社会や政治の問題を比喩する骨太の作品が、すっかり影をひそめたのは時節なんでしょうねェ~

2016年10月 2日 (日)

5分前

「お〜い、まだか〜」
カミサンと出かける時、決まってダンボが大声を出しました。

ダンボAB型 カミサンO型
定刻がきても悠然とマイペースを崩さないO型に
イライラし通しのAB型、別々の時計を互いに持っていたようで
歳をとると喧嘩にもなりませんでした。

確かにダンボは、いらち(せっかち)です、
そして、他人はともかく自分の遅刻は許せません、

この性質は海軍の生活で染みついてしまいました。
「総員起こし5分前」「事業(朝礼の様なもの)始め5分前」「消灯5分前」
何でも5分前にはできているよう予告がありました。
できなかったら地獄の制裁を受けることがありました。

晴れて自由な普通の社会人になっても、
約束の時刻には何分か前に到着し用意するのが当然!の呪縛から逃れられません。

デイサービスのお迎えにも
門扉の開閉に時間がかかることもあり5分前には外に出て待っています。
カミサンが見ていたらきっと苦笑しているでしょう。

そのカミサンが、急いであの世に行ってしまい、
いらちのダンボが待たせています。
皮肉なものです、
こればっかりは思うようには参りません。

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