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2009年6月27日 (土)

みみをすます

002  一昨日の朝刊文化面に『谷川俊太郎さん・喜寿迎え長編詩集』の記事があった。

 へ~喜寿なんだ?!

 戦後日本の代表的な詩人として知らぬ人のない著名人がまだ喜寿だったとは知らなかった。写真の谷川さんは年より老けて見える。

 記事の内容は、宿命のように創造を背負わされた人らしくない軽さがある。

 「日本語の豊かさに分け入って”恐山の巫女”のように人の声を自分の中で如何に編集するかが詩作」「詩を書く時間は息抜きですごく楽しい」「メッセージは何ですかと言われる詩は失敗作」「ナンセンスってすごく大事」「意味が読み取れなければ魅力がないのなら詩じゃない」「本当の美辞麗句は人を動かす」・・・・

 コラムの締めくくりとなっている詩の一文<私は立ち止まらないよ>を読んだら写真が梃子でも動かぬ顔に変わって見えた。

003  谷川俊太郎さんの詩にはほろ苦い思い出がある。

 朗読ボランティアの新入りで音訳のプロI先生の講義を受けた。その時のテキストが俊太郎さんの「みみをすます」と「えをかく」だった。

全文を読みたかったらここで→http://plaza.rakuten.co.jp/00139021/16000

 還暦を過ぎたダンボが一回り以上年下のI先生の前でガマのように脂汗を流した。

 ひらかなばかりで書かれた詩を14・5人が1節ずつ順に読む。アクセント・イントネーション・間のとりかた・主語/目的語/述語の形を守る・・・間違ったり出来なかったら情け容赦なかった。

 人の読んでいるのは耳に入らず、何処を自分が読むのか先読みして声に出さず練習していた。それが狂った時の悲惨!

 今となっては懐かしい思い出となったが、幾つになっても優れた人から学べる自分が見つかり大収穫だと思っている。

  

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コメント

私もその記事、印象に残っています。

合唱曲の作詞者でもあるでの、とても身近な存在です。

それに…
母が他界して、呆然としていた時に、私を癒してくれたのは
「歎異抄」と、谷川氏の「ことばあそびうた」でした。
かっぱ なっぱ かっぱらった・・・ というような タイトルどおりの言葉遊びの詩集なんですけど、声に出して読んでいくと、気が紛れて、前向きになれるような 力 が出てきたような記憶があります。

彼の全ての作品を知っているわけではないのですが、彼が選ぶ「言葉」のセンスは、天才だと思います。

先日、「題名のない音楽会」というテレビ番組で、 ピアニストでもある息子さんとの共演。
普通のやさしいお父さん・・・という一面も見せてくださって
なんだか嬉しくなりました。

 谷川俊太郎さんの詩を多く知っているわけでありませんが、一度読んだら何時までも脳の奥に残る詩です。
 やさしい言葉で深く、ナンセンスで純粋、常識と非常識を行ったり来たりみたいで・・・
 HANMEさんの悲嘆を癒してもらえたなんて素晴らしいことばの力ですね。

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