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2008年11月24日 (月)

鬱の力

 12日に買った本、五木寛之・香山リカ対談集「鬱の力」はとっくに読み終わっていた。

004  推薦した娘に「読んだらブログに感想を書く」と約束していた。

 書きづらい。

 何しろ読み始めて20ページに、

 『今の世の中で気持ちよく明朗に、なんの疑いもなく暮らしているような人というのは、僕はむしろ病気じゃないかと思うんです(笑)-中略-優しい傷つきやすい繊細な感覚の持ち主ほど、いまはつらい時代です。そういう時代に「あーあ」と思わず溜息をつくのは、その人がまだ人間らしさを残している証拠です。いまの時代は「ちょっと鬱」というくらいが、いちばん正しい生き方じゃないでしょうか。-後略-』五木

 と、出ている。

 どちらかといえば、ポジティブで笑顔を求めて生きているダンボだから、先制のボディーブローを食らった。

 当たり前だけど、五木・香山両氏の情報の豊かな蓄積と博学に最後まで驚嘆しながら読んでいた。

 対談だから、資料に頼らず記憶にある手持ちの材料で構成しなければならない。この本で両氏が出したのは、その材料のほんの一部だろう、それでも目から鱗の新事実や新解釈が山ほどあった。

 元次官を刺した男の自供の異常さ、本に「統合失調症として診断される例は減ったが、むしろ薄まって広がっているのかもしれない。統合失調症は異文化同士の境界で起きる病気といわれているが、今は正常と異常のあいだに節目がなくなっている。・・・」とあったりして、妙に納得できる。

 という訳で、書評はできないが、要するに今は鬱の時代に入り50年は続くだろう、鬱をマイナスにしないで、鬱の思想を確立して生きる力にするべきだ。と解釈した。

 うつ病と欝な気分とは違うが、うつ病と診断されても読んで少し気楽になる本ではないだろうか?

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