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2008年9月30日 (火)

戻ってきたER

 昨年9月10日にショッキングな幕切れで終わったTVドラマ『ER緊急救命室』の続編が1年ぶりにNHKBS2で放送された。

 ドラマのことだから、準主役の二人が死ぬことはあるまい!と、ズ~ッと頭の片隅に残っていた、問題はどんな救われ方をするかだが、このドラマは残酷な一面があり、主役といえど癌や事故で殺してしまうから油断がならない。

 予想通り病院の仲間の必死の治療で、二人と心臓に銃創を負った受付職員の命が救われる。

 つくりものと分かっていても、真に迫る映像と演技で身体が固まるぐらい緊張しながら見ていた。

 意地悪く見たら欠点もいくつか発見できた。ストーリーとして善悪のけじめをつけたいアメリカ好みも見え隠れする。でも、やはり私にとっては凡庸なドラマに思えない。

 彼方に消え去ろうとする命を、あらゆる手を使って呼び戻そうとする医療従事者の愛とプライドを感じさせる。

 かと思えば、病院を利用し仲間を利用し脱獄に成功したワルが、邪魔になった仲間を射殺する。そのワルを内縁の妻で人質になっていた看護師が自分と子どもの為に撃ち殺す。

 人類愛と非情と、アメリカの縮図ではないか。

 正義は星条旗の基にしかない!と確信し、世界各地に兵士を派遣し何十万人もの犠牲者を出している。戦乱の起きている国では、その何十倍も死傷者がうまれているにもかかわらずアメリカの目指す民主化は幻に近い。

 ドラマの中で「世の中は悪くなったら必ず良くなる、その繰り返しだと思っていたが違った、悪くなって更に悪くなる、悪くなる一方だ」と、呟いている人物がいた。

 ドラマを使って体制批判をしているのが魅力だ。

 月曜の深夜が楽しみになった。

※前回のブログ 07年9月11日 『ショックERⅩⅡ』

 

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