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2008年8月27日 (水)

直木賞

 昨日、オール読物を衝動買いした。この雑誌を買ったのは何年ぶりだろう?いや、何十年ぶり?

27_013  表紙の第139回直木賞決定の文字に惹かれた。

 純文学だと、とりつき難い芥川賞作品より、直木賞作品の方が親しみがある。とは言っても、そもそも受賞作品を有難がる癖はないから、数えるほどしか読んでいない。だから、衝動に駆られたとしか説明がつかない。

 本を広げて、アリャ~・・・長編のため一部掲載とある。

 だから、何時もと違って、選評から読み始めた。平岩弓枝・林真理子・渡辺淳一・五木寛之・浅田次郎・宮城谷昌光・北方謙三・阿刀田高・井上ひさし、錚々たる顔ぶれで読み応えがあった。

 賞賛するにも、欠点をつくにも、酷評するにも、流石プロ。それぞれが自説を曲げないで、一つ選んだのを納得させる筆力がある。

 作品、「井上荒野」著 「切羽へ」は、葛餅を飲み込むように読めた。読後感想は部分なので書きたくないし、プロの書評が出揃った後では尻尾が腹へ巻いてしまう。

 でも、作者の卓越した文章力は素人でも分かった。

 私なりに、小説を読みながら、「ある、ある感」が多かったり、「そうだ、そうだ感」で同調した後「なるほど」と感動できる作品を佳作と判断している。

 この作品で、プロらしさを見せつけられたのは、映像作品でいう「インサートカット」の素晴らしさだった。文章の流れの中で無関係にみえる一節が情景を生々しく視覚化する。

 「昨日から雨が降りはじめていた。

 台所の流しの排水口に、ラードがとろんと溜まっていた。」

 ここを読んだ時、本当に台所が見えた!

 今日、続きを読みたくて本屋に寄った。見付からず、芥川賞が載った文春と文春スペシャル「素晴らしき日本語の世界」を買ってしまった。

 何をしてることやら・・・・・・・・・・

 

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