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2008年5月 4日 (日)

浦島太郎その後(成人向)

 急激に老化の進んだ太郎は、嘆き悲しんだのは言うまでもない。そのうち腹が立ってきた、矛先は無論乙姫だ。

 何で開けていけない玉手箱を土産に持たせたのだ!人は「いけない」と言われたら、するに決まっている。

 とに角、見た目の老化は仕方がないにしても、男の男である力がなくなったのに我慢できなかった。

007  何とか、もう一度竜宮に行きたいと海岸をほっつき歩いた。

 いたいた!やけに気落ちしたような亀が浜で横たわっている。

 亀は太郎を見つけると、向こうから声をかけてきた。

 「太郎さん、私と一緒に竜宮に行って貰えません?」

 何でも、後期高齢亀になって、追放されたとか。下膨れの乙姫の顔がどこかの総理の顔に重なって、太郎ムラムラと闘志がわいてきた。

 亀を連れ竜宮に乗り込んだ太郎は、大声で叫ぶ「マムシ源よこせ!ニンジンエキスよこせ!バイアグラよこせ!俺の青春を返せ!」

 乙姫、こんな品のない怒鳴り声を竜王に聞かれないかとハラハラし、太郎の言い分をのんで機嫌をとった。

 すっかり機嫌も身体能力も治った太郎だが、早速陸に帰って試したくなった。それには今の姿かたちでは具合が悪い、乙姫に「若返り玉手箱を所望する」と最後通牒をつきつけた。

 乙姫は仕方なく「開けるなとは言いませんが、慎重にね。後は自己責任で」と、玉手箱を渡した。

 太郎、助けて欲しそうにしている亀には目もくれず、竜宮を飛び出して海岸に辿り着いた。

 岸に上がったら早速、玉手箱の蓋を僅か開けて、香り高い煙を少し顔に当ててみた。

 効果てき面、手足の筋肉に張りが出る、髪の毛1本抜いてみたら白から灰色になっていた。

 有頂天になった太郎、こうなったらブレーキが利かない。乙姫の注意なんか忘れて、蓋を開け煙を思い切り吸い込んだ。

 海岸に蓋の開いた玉手箱だけ、太郎の姿が消えた。

 いや、蓋に肉眼では見えないオタマジャクシが張り付いていた。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お粗末でした。

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