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2008年4月18日 (金)

寒い本と暑い本

 火曜日にカミサンの染物教室の送迎のついでに立ち寄った図書館。海外旅行とは縁が切れても足が旅行記の書架へ動いてしまう。

418_004  1冊は好きな米原万里の著作。もう1冊は題名に惹かれて借りてしまった。

 手元に、米原万里の「愛の法則」が半分読みかけで残っているのに我慢できなかった。

 まあ、買った本は慌てなくてもと、「マイナス50℃の世界」から開いた。

 1984年にTBSテレビがシベリア横断の取材をした。そのチームに通訳として加わった米原万里が帰国後その体験を「毎日小学生新聞」に連載したものだ。

 だから、アッと言う間に読み終えた。費やした時間と反比例し大きなモノが残った。

 子どもに正確に面白く伝える文章とはコンナモンダ!の見本みたいだった。漢語を使って飾ろうとする自分の文に嫌気がさす。

 それに、マイナス50℃という常識を超えた世界の怖さ、そこで生きる人たちの逞しさが体験するかのように伝わって焼きついた。

 ダンボも-30℃はカナダのウィスラーで経験した。この気温になるとゲレンデが閉鎖され悔しい思いをしたが、外気に触れる顔がピリピリ痛かったぐらいで怖さはない。

 -50℃では、プラスチックは粉々になり、金属は皮膚に食いつき、雪も氷も溶けないのでつららはできず、スケートも滑らない。・・・常識破りや目から鱗の事実が次々出てきた、若返る脳を意識し嬉しかった。

 「アフリカにょろり旅」は、一転してアフリカの話。

 著者の青山潤は東大海洋研究所の所属でウナギの研究者。アフリカでの海外学術調査の体験をまとめている。切り詰めた予算でバックパッカー並の生活を、ちょっとオーバーじゃないの?と思えるように面白おかしく書いてある。その為か、暑さが寒さのように命にかかわる深刻な現象として伝わってこない。未だ3分の1しか読んでいないから断定はできないが・・・・それに、これは暑さを伝えたい本ではない。

 情報を伝えるメディアは数々あっても、やはり本の威力は衰えないと思う。

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