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2008年1月21日 (月)

TVドラマ、ガリレオについて

 今日の記事は、ガリレオを視聴しなかった方や東野圭吾の原作を読んでいない方にとっては白ける内容だ。しかし、文芸作品を脚色し映像化(劇化)する基本とは何なのか?訊ねてみたくなった。

 私の経験では、映像化されたものはスリムになるのが普通だ。本を読んで自分なりに膨らませていたイメージが、絵になるとこんな簡単なの?とガッカリ。視覚化できない内容で仕方ない!で納得した。(最近はCG技術の進歩で人のイメージを凌駕する作品も多くなったが・・・)

 でも、ガリレオは、その逆だ。

 「原作とは別物としての前提で、ドラマとしては面白かった」と、カットンのコメントにあったが、脚本家にかなり気を使った発言だ。原作を読んでいなかった私も合格点をつけたが・・・・・

 「原作以外の余計なもののために描写が薄っぺらになった、ならまだしも、エッこれありなのか?の部分も多々あり・・」mayaさんのコメントは手厳しいが、私も同感した。

 普段着がフリルのいっぱいついた夜会服に変身した?その視聴率稼ぎみえみえの営利目的が原作を読んで良く分かる。

 勿論、脚色は原作の直訳でなく意訳でこそ値打ちがあるだろうが、ガリレオは「換骨奪胎」を逸脱している。フランケンシュタインを創ってしまった。

002  手元の文庫本では5話構成なのに、ドラマでは9話に増えているし、特に最後の話「爆ぜる」は酷かった。論理一点張りで解決してきた湯川助教授が、女刑事の為に命をかけ、刑事のカンで危機を脱したり、冷酷な犯人木島教授が原作では犯人から命を狙われる敬愛すべき人物だったり、ウッソ~の連続だ、原作にはそれ等の欠片もない。「理論より情緒」の世情に受けたいの?

 脚本は東野氏が監修したに違いないと思うが、よく了解したと感心する。

 面白ければ地味な正統派ミステリーを劇画にしてよいのだろうか?

 東野圭吾の「手紙」が忠実に映画化され、観て感動した後だけに割り切れないものを感じた。

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コメント

「別物としては」おもしろかった。文字通り「東野圭吾の作品とは全く関係なしとして」というくらいのつもりで書きました。
1話の段階では、まだ「設定のこの部分が違う」「だから、感動的な部分が減った」などと
原作とドラマとの相違点を挙げることができたのですが
だんだん相違点などという言葉さえ当たらなくなり・・・でした。
ただ、東野さん自身は「映像化OK」とした時点で、何をどう変えられようが構わないというスタンスのようですので
私も「このドラマはあの作品がモト」などと思わずに見ようと思ったのでした。(っていっても、「え゛っ?!」ってなったりあきれ果てたりもしてましたが)
それから、原作は5話しかないというのは
「探偵ガリレオ」のほか、もう1冊、「予知夢」という同じ湯川さん(と草薙さん!!)シリーズの作品が原作となっているからです。
「探偵ガリレオ」同様、ずいぶん変えられてしまっていますが、一応、全部対応する話はありました。

(たくさんすみません・・・ついついアツクなっちゃいます(^^ゞ)

木島教授は残念でした。あんなつくりになっていて・・・
あの話「爆ぜる(はぜる)」は特に好きな話だったのでよけいに。

それから・・・
映画化されるという「容疑者Xの献身」
あの「マッタク別物」にされてしまったドラマを見た今、すごく心配です。どんなふうになるんだろう・・・って

あ、「手紙」は映画になっても、全体のトーンが変わってなくてよかったです。泣きました。
小説のほうがよりよかった・・・という思いもありますが (^^ゞ

 流石は東野オタクのカットンですね。もう私のコメントする部分はありません。
 TVドラマのキャスティングについては、別物と言う意味で、私はプロデューサーの慧眼に感心します。柴咲コウの刑事をつくり出したなんて素晴らしい商魂だと思います。

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