« キーワード | トップページ | 登校?投降? »

2008年1月24日 (木)

心をマッサージ

 先日衝動買いした河合隼雄著「心の処方箋」。特に心が病んでいるわけではないが、著者に惹かれて買い物かごに入れた。

 河合文化庁長官の講演は、5年前日比谷公会堂で聴いた。録音で聴いたら絶対肩書きの人物だと思わないユーモラスな関西弁。国粋主義者とは縁遠い人が熱く日本文化について語られた。

 005 「心の処方箋」は気楽に読める本だ。裏表紙に「前略・・・トラブルに立ち向かう秘策を与えてくれるだろう。この、短い一章一章に込められた偉大な『常識』の力が、かならず助けになってくれるだろう。」と書かれてあるが、そんな肩に力の入るものではない。

 例えば第3章の「100%正しい忠告はまず役に立たない」で、次のように書かれている。

◎忠告によって人間が良くなるのだったら、その100%正しい忠告を、まず自分自身に適用してみるとよい。・・・・・いつどこでも誰にでも通じる正しいことのみを生きていては、「個人」が生きていると言えるかどうか疑わしい。それは既にホトケになっている。

◎ある時、ある人に役立った忠告が、100%正しいとは言い難いことも、もちろんである。

◎今日も昨日と同じように7時に起きて朝食を食べる程度のレベルなら、同じことは存在するが、ある個人の存在が深くかかわってくるとき、同じことは起こらなくなってくるし、その人にのみ通じる正しいことが要求され、一般の人が考えつく、100%正しいこととは内容を異にしている。(要約)

 素晴らしいのは、章の最後が「ここに述べられたことは、100%正しいことである。などと読者はまさか思われないだろうが、念のために申しそえておく。」と括られていることだ。

 心のどこかが凝ってきたら、目次を見て思い当たる章を広げる。マッサージをしてもらうのに最適だ。

 暫くは身近にいつも置いておこう。

« キーワード | トップページ | 登校?投降? »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 心をマッサージ:

« キーワード | トップページ | 登校?投降? »

2020年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ