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2007年8月27日 (月)

ラストシーン

 寝る前に「1日分寿命が減った」と思う。死から遠ざかる生はなく生物全てに平等である。

 でも、こんな言葉だけで平気なのは、差し当たって命を奪う病も、身の危険も自覚しないからだ。

 余命を告知されたり、紛争地域で暮らす人達にとっては、時の流れは推し量れない程、切実で貴重だろう。

 先日、フランソワ・オゾン監督/脚本の「ぼくを葬る(おくる)」をDVDで見た。

 私には佳作か駄作か判別がつかない。主人公の行動が理解を越えるからだ。

 パリに住む31歳のフォトグラファー、絶頂期に突然余命3ヶ月を宣告される。怒り・哀しみ・絶望から抜け出し(余りにも早く)、父母や姉、ゲイの恋人にも告げず一人で死に立ち向かう。血縁では唯一告白した祖母に「何故私だけに話したの?」と尋ねられて「後、そんなに生きられないから」と答える。 彼が残したものがある。夫に障害があり子どもに恵まれない夫婦に頼まれ、3人でベッドイン。妊娠が分かり、全財産を生まれる子に贈る旨の遺言状を夫婦の前で作る。

 「こんな事できるか~~~~」 正直、反感を覚えるが畏敬の念ももってしまう。フランソワ・オゾン監督の力量だろうか?

 問題は、ラストシーンだ。若し、このブログで観る気になった方のために書かないが、私が何時までも覚えている「ペペル・モコ(望郷)」「第三の男」「シェーン」「男と女」等、忘れ得ぬラストシーンの名作に加わった。ある意味でショッキング、投げられたものを自分で始末しなければならない。

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コメント

私は「今日も一日生き延びた」と思うのですが・・・。やはりこれは(見えないでしょうが)病気漬けで生きてきたせいでしょうか。還暦後はおまけの人生とばかり「楽しまなきゃ〜!」と、やりたいことやってます。誰ですか?還暦前もやっていたって言っているのは?ええ、ええ、還暦前もやってました。でも思いが違うのです。死にかけ後はそれまで以上に一日一日が感謝です。ただ「このままだと一週間後の命は保証しませんよ」って言われるのと「あなたの命はあと○○日です」と言われるのとでは雲泥の差があるでしょう。映画のようにはいかないでしょうが私はもしそう言われたら誰にも知らせたくありません。またまた誰ですか「あんたがシャベラヘンなんて出来るわけ無い」って言ってるのわ?

 言いたい台詞を先取りされたら、コメントしようがありません。腐れ縁を大事にしますので、今後とも宜しく!

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