« 何もここまで | トップページ | たそがれ筋肉 »

2007年4月28日 (土)

恩讐の彼方に

 朝刊にブッシュ大統領と安部首相がにこやかに手を差し伸べている写真が載っていた。首脳会談で北朝鮮について日米連携を改めて確認したのだ。メデタシメデタシ・・・

 死んだ米原万里さんなら、日本はアメリカの属領だから安部が尻尾を振って恭順の意を表していると言うだろうが、私はそんな拗ねた見方はしない。日米の首脳が、野球をしたり、ニックネームで呼び合ったり、肩を抱き合ったり、ハネムーンの夫婦さながら仲の良い写真を何枚も見てきたから、ブッシュ・安部の関係はまだ淡白に映る。

 でも、62年前は、両者は不倶戴天の敵だった。同じ空の下では生きていないというほど憎み合い殺し合った間柄だった。お互いに数十万の人命を失い、とりわけ日本は、主な都市が灰になり、広島・長崎では一瞬で20万人の市民が、飛び、砕け、溶け、炭になって命を失った。

 まだ62年前でしかないと、憎しみを胸に秘め割り切れない人もいるかもしれない。しかも、安部首相の祖父は、日本の戦争を押し進めた一人A級戦犯の岸信介、首相に返り咲いて日米安保条約締結の立役者になった。

 しかし、もう半世紀以上たっているのだ。殺し合った直後でも抱き合えるのが政治なのだ。

 わが町の市長選挙で、対立候補に肩入れしていた元市長やK府会議員が、相手候補が当選するやいなや駆けつけて祝福する豹変ぶり。こんなコマイ事に怒りを覚え不信感を抱いた私は、如何に無知で単純だったのか、改めて考え直した。

« 何もここまで | トップページ | たそがれ筋肉 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

ある人に市長選の話をしました。彼女は言いました。
現市長も府議も政治に関わる人として当然の動きをしたのだと。
当選候補の祝福は市長の仕事であり、敵対関係にあった事は双方承知の上でやっているのだと。落選候補への市長の肩入れの話をすると「それは市長はかなりの決意でされたことだろう」と言っていました。
またあらゆる組織を味方に付けた当選候補の勝利宣言の場にK府議が居合わせることはK府議にとっては必須であると。あっちにもこっちにもいい顔しようとしたK府議が選挙でいかに動いたかを問題にするのではなくて、今後4年間何を目指してどう動いたか、結果K府議が我が町の為に何をしてくれたかを見るのだ、と聞きました。
世は私の感性なんかとは全然違うところで動いているのですね。

 政治を知っている人なら常識だったのですね。
 今度の市長選挙は、民意がマニフェストや主義主張で相手に傾き決着がついたのなら、諦め兜を脱ぎます。でも、私のように市長の資質というか適格性の争いと考えていたら、割り切れないものを感じるのが、政治を知ろうが知るまいが市民の常識と思っています。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 恩讐の彼方に:

« 何もここまで | トップページ | たそがれ筋肉 »

2020年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ